夏休みの思い出と生き物

今年の夏休みはいかがお過ごしでしょうか。

やままーる石垣島ははじめての夏休みを迎え、予想を上回る賑わいで子どもたちと楽しい夏休みを過ごせました。

夏と言えば生き物の活動が最盛期となり、1年で1番たくさんの種類と出会える良い季節です。

そんな生き物の最盛期に好奇心真っ盛りな子どもたちといろんな発見をしましたよ~!

ちょっとマニアックな話も聞いてみたい方は、お付き合いください。

サキシマキノボリトカゲのマンゴーちゃん

まずはこの夏を一番盛り上げてくれたと言っても過言ではない、サキシマキノボリトカゲのマンゴーちゃん!

「え、名前が付いているの?」と思った方、そうなんです。

この子は5月の頭に発見してから個体識別をしており、4ヶ月にわたり毎日観察をし続けました。

キノボリトカゲは縄張り意識が強く決まった範囲で生活しており、夜は同じ場所で寝るという習性があります。

多少は寝る場所を変えて行動しているようですが、マンゴーちゃんは誤差1m範囲で必ず同じところで毎晩寝ているのです。

(見分け方は人の顔を人が見分けられるのと同じで、わたしはトカゲを見分けられます。笑)

マンゴーちゃんとツーショット

まずはあいさつがてら、マンゴーちゃんとツーショットをたくさんの子どもたちと撮りました。

インスタグラムに載っているサキシマキノボリトカゲは9割くらいはマンゴーちゃんです。

そこで、毎晩、手に乗せてマンゴーちゃんを観察したらどうなるのか?恐怖心を覚えて場所を変えるのか?同じところに居続けるのか?

答えは9月6日現在までマンゴーちゃんは同じ場所で今日も寝続けています!スゴい!

最初に発見した5月のときはまだまだ子どもでしたが、だいぶ大きく成長しました。

これは学習能力がないのか?寝ぼけすぎて覚えていないのか?まだまだ研究の余地ありです。

肩に乗るマンゴーちゃん

生き物に対して“種”として見る視点をさらに掘り下げて、“個”として見るとさらに生き物の生態が見えて、とても面白いのです。

色んな林道を探検して周るのも楽しいですが、同じ林道を毎日探検するのはもっと楽しいと感じます。

そうすると、同じ個体に出会えて「今日はここでこんなことをしているんだね」とさらにその生き物に対しての知識が深まります。

最新のナナフシファッション!?

さて、さらに驚いたのは子どもたちの生き物に対する探求心と知識の多さ!

わたしは幼少時代、クラスに1人はいる生き物好きなヘンな奴でしたので(しかも女子)、同じ仲間がいませんでした。

世の中、こんなに生き物が大好きな子がいるのかと、毎日感心してしまいました。

しかも、石垣島の生き物に詳しい、詳しい!5年前に移住してきた当初のわたしよりみんな圧倒的に博識でした。

サキシマヒラタクワガタが飛んできてニンマリ

一緒に生き物を探して、見つけて、写真を撮って、汗だくになって本当に充実した夏休みを過ごさせていただきました。

わたしの幼少期を振り返ると、生き物に携わる仕事は獣医と動物園の飼育員くらいしか知りませんでした。

野生生物に関わるガイドという仕事を知るきっかけになれたら、という思いがこのナイトツアーを始めたきっかけでもありました。

熱心に生物撮影!

自由研究で石垣島の生き物について調べて図鑑をまとめてくれた子、

将来の夢の宿題でガイドについて聞いてくれた子、

家に帰ってから熱心に石垣島で見た生き物について調べてくれた子。

この経験が大人になったとき、将来の道を選ぶきっかけの1つになれば一番嬉しく思います。

自分で生き物発見できた!

そしてこの小さなお店、ネイチャーツアーやままーる石垣島を見つけてくれたご両親の皆さまに感謝申し上げます。

お子さまたちの好奇心に寄り添う石垣島旅行は一生の思い出に違いないです。

また、石垣島へお越しの際はぜひ一緒にジャングル探検をできたら嬉しく思います。

天然記念物のセマルハコガメ

まだまだ暑い日が続きますが、もう石垣島は秋風をふとした時に感じる季節となりました。

ジャングルの賑やかだった声もなんだか少し落ち着いてきた気がします。

これからの季節、ジャングルはどんな表情を見せるのか!?

ぜひ、ナイトツアーでお待ちしております。

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石垣島で夜のジャングル探検「ナイトツアー」を開催しています。
大人から子どもまで楽しめる亜熱帯の動植物クイズや少々マニアックなお話まで。
夜の石垣島のジャングルはどこを切り取っても面白い!
特にトカゲ・カエル・昆虫が好きで、つい解説が多くなってしまいます。

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